11.29.2010

祝・さきらジュニアオーケストラ結成!

気がつくと、ずいぶんブログを更新してませんでした。
さて、昨日、11月28日、栗東芸術文化会館さきらに、家族3人で行ってきました。さきらジュニアオーケストラ結成記念第1回定期演奏会を聴くために、新幹線に乗り、日帰りで。
そこまでして小中学生を中心としたオーケストラのベートーヴェンを聴く価値があるのか、と思われるかもしれませんが、私にとっては、ちょっと特別な思いで。今年3月に、さきらのアーツマネジメントセミナーの企画で、このジュニアオーケストラを、子どもたちはどのようなオーケストラにしていきたいのか、子どもたちの意見を聞き出す機会を提供してもらいました。その場で接した子どもたちが本当に素敵で、音楽をすることだけじゃなくて、音楽を通じて友だちと仲良くなれたこと、栗東というまちにさきらというホールがあることを本当に大事に思っていることを聞けて、すごく嬉しかったのです。だから、あの子たちが、あのホールで、どんな演奏を響かせてくれるのかを聴きたかったし、どうしても拍手を送りたかったのです。
子どもたちの演奏は素晴らしかったです。もちろん技術的に完璧な演奏ではないとも思います。でも、大人に強制されて演奏しているのではなく、自発的に演奏していて、自己顕示欲っぽい素振りが一切なく、純粋に、誠実に、音楽に向き合っている印象を受けました。指揮をする秋山和慶先生も誠実に子どもたちに向き合っていると感じました。
記念すべき1曲目でチェロの一番最後列に座っていた女の子は、まだ子ども用サイズのチェロで、小さな脚の短い椅子に座っていました。何人かの他の子も、普通の演奏用の椅子だと足が舞台に着かないので足の下に木台を轢いて座っていました。そんな子どもたちが、堂々と、自分たちのベートーヴェンを響かせてくれました。本当に小学生なんだろうか、と思うような音を響かせる瞬間も何度もありました。一人ひとりの可能性が、眩しいくらいに輝いていました。
演奏が終わって拍手をしながら、私は、栗東市民が少し羨ましいと思いました。「私のまちのオーケストラ」があるということが、心から羨ましいと思いました。このオーケストラは、栗東市の「財産」だと私は思います。そして、この財産を、5年間、ずーっと丁寧に磨いてきたのが、今年度までさきらの管理運営をしてきた指定管理者です。しかし、栗東市がこのオーケストラを「財産」と思っているかどうかは、わかりません。来年度からは、指定管理者が変わることが決定しています。今まで財産を磨いてきたスタッフが、どんな思いで昨日の演奏会を迎えていたのか。そういう意味でも、私には、特別なコンサートだったと思うのです。
さきらジュニアオーケストラを応援してくれる人は、他にもいます。ぜひ、小暮先生やくぺん先生のブログを、ご一読ください。
どうか、栗東市民のみなさん、みなさんのまちの財産を大切に育ててください。どうか、お願いします。

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