5.20.2011

民俗芸能と3.11以降|阿部さんのこと

Asia Interactive Research 中間報告 vol.02のご案内はこちら

明日、5月21日(土)は、小金井アートスポットにアサヒプロダクツ/東北文化財映像研究所の阿部武司さんをゲストにお迎えして、民俗芸能の映像にどっぷり浸かっていただきます。
実は私は、阿部さんとまだ直接面識がなくて、一方的に、阿部さんがyoutubeにアップされている映像を通じて知っていただけだでした。震災後に阿部さんがブログを綴られているのを見つけて、ブログにコメントさせていただいたことがきっかけで連絡先を教えていただき、今回の企画にお呼びしたものです。突然の見ず知らずの人間からのお願いを引き受けていただき、阿部さんには本当に感謝しています。
阿部さんのyoutubeの映像は、このブログで貼り込んだりリンクさせていただいたりしています。私も、民俗芸能に限らず、パフォーミングアーツの映像を撮ってきたのですが、映像は、被写体について教えてくれるだけじゃなくて、撮影者や編集者の意図や作為が見えるわけです。自分で撮影して編集した映像を見て、ああ、自分は無自覚にこういう作為を持っていたのだなぁ、どうもヤラシいなぁ、と思うこともあります。
一方で、阿部さんの映像は作為を感じないんです。芸能そのものを見せてくれるというか。でも同時に、阿部さんが大事に思っているものが、よく分かるんですね。私が最も感じるのは、芸能と地域コミュニティの関係への眼差し。そこに、静かで深くて温かいものを感じます。
今回の件で、電話でお話しした阿部さんの声や話ぶりは、私が想像したとおりの人でした。明日、その阿部さんと初対面です。とっても楽しみです。

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