4.05.2011

いつか東北が日本のアートシーンをリードする

思い起こしてみれば、阪神淡路大震災以降、京阪神のアートNPOが日本のアートシーンのある側面をリードしてきたんじゃないかと。
例えば、国際交流基金の過去の地球市民賞を思い浮かべると、C.A.P.、JCDN、DANCE BOXという京阪神の3つのアートNPOが受賞していて、ごく当たり前のように、東京を経由せずに世界と繋がっています。これらのアートNPOに育てられたアーティストが、ごく当たり前のように、世界をフィールドにして活躍している。
彼らには相互の信頼関係やネットワークの強みがあって、行政には経済基盤を過度に依存せず、人材や情報を東京に依存していない。自主自立の信念が強く、たくましさを感じます。
実際、京阪神の自治体の文化政策は首長の交代によってかなり姿勢に変化が激しいものの、京阪神のアートNPOは、行政に左右はされても決してへこたれず、持続的にユニークな活動を展開しています。
つまり何が言いたいかというとですね。
東北でも、否応なしにアートを取り巻く環境が激変し、これまでの生態系も壊れてしまったかもしれない。ですが、丁寧に、自らの力で生態系を紡いでいけば、長い目で見て豊かな土壌を培う可能性がある、ということです。
あと15年くらいしたら、東北のアーティストやアートNPOが日本のアートシーンをリードするようになってほしいなぁ。東京や大阪なんて鼻にもかけないくらいに。私は、きっとそうなると思います。

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