1.17.2011

国や時代の枠組みを疑って芸能を観察する試み

パートナーの手塚夏子が取り組み始めた「Asia Interactive Research」というプロジェクトの中間発表を、今週末の1月22日(土)、14時から21時まで、森下スタジオで行います。7時間の長丁場ですが、参加は無料です。出入り自由です。給食(有料)も用意しますので、ご興味のある方は、ぜひともご参加ください。
どんな方に参加してほしいかというと、とくに、文化や芸術を実践したり論じたりするうえで、日本やアジアよりもヨーロッパやアメリカをモデルとすることを無自覚に「良し」とする、あるいは近世以前よりも近代以降を無自覚に「進歩」だとする、あるいは地方よりも都市の文化が「優れている」とする価値観に疑問を持ったことのある人には、ぜひ聞いてほしいです。
このプロジェクト、私もリサーチャーの一人ですが、その他に、ダンス、演劇、美術、音楽、建築などなど、ジャンルを越えたアーティストがリサーチに参加していただいており、今後も参加を呼びかけたいです。そういう意味でも、たぶんユニークではないかと思います。
最初に断っておきますが、このリサーチでは学術的な価値を追求するものではありません。もしかしたら学術的立場から見たら、デタラメで滑稽な研究かもしれません。でも、他分野のアーティストが共通のテーマで研究することが、もしかしたら、学術的な意味以上に世の中に何かインパクトを与えるかもしれない、という予感がしています。
少なくとも私は、このリサーチに参加していることで、既に大きな価値観の転換の真っ只中にいます。

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