1.12.2011

波紋はどうすれば広がり続けられるのか

年末年始、何かと慌ただしくて、いつの間にか元通りの仕事モードに突入しましたが、今年もよろしくお願いします。
新年早々うれしかったのは、JustGivingで呼びかけた「子どもとアーティストの出会い」に対する寄付が、1ヶ月で目標金額の3万円を越えたことです。ご協力いただいた10人のみなさんに、厚く御礼申し上げます。
たまたま同じようなタイミングで、世間では、ヒーローを名乗る匿名の寄付が大きな話題になっている。昨年来の寄付税制や認定NPOの制度改正もあって、年明け早々、日本に寄付文化の新時代が到来したのか、とも思ったりします。
でも、あまり大げさな話ではなく、実際に寄付をする側を演じてみると、それが楽しいということを実感するんですね。たぶん「伊達直人」や「矢吹丈」や「桃太郎」も、楽しくてやっていると思うんです。善を施すことで名誉や優越感を獲得しているのかと聞かれると、あまりそこにはピンとこないです。私の場合は、共感を伝達する楽しみというか。一番近い感覚は、例えば、自分が面白いと思った音楽を友達に勧めて、友達も面白いと言ってくれたときに嬉しいと感じる、そういう感覚に近いです。
やってみたら寄付って案外楽しいね、という機運がもっと高まるといいなぁと思うんですが、一方で、やってみたら難しいことも分かり始めたのは、寄付し続けたり、寄付を呼びかけ続けたりすることです。
池に小石を投げれば、波紋は広がる。一緒に小石を投げてくれる人も現れる。でも、いつまでも波紋は広がり続けるわけではなく、やがて静まり、また前の池に戻ってしまう。波紋が広がり続けて、少しずつ波が大きくなって、池から湖に、湖から海に成長するにはどうすればいいんだろう。
まだまだできることはあるんだろうなぁ。

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