6.16.2010

Untaught people(知らされていない人々)

6月16日付けのREALISERより「海外メディアが伝えた菅新政権」の最後の部分から。
ところで、Christian Science Monitor紙は、早稲田大学の加藤哲夫教授の言葉を引用し鳩山前首相の辞任を次のように語っている。
「日本の首相の選出や辞任にはメディアが大きな力を及ぼしている。特に新聞記者たちは、記者クラブにおいて密接に行動し、しばしば主要な問題について同じ意見を発表する。日本では異なる新聞の記者が、会見の後でいわゆる「メモ合わせ」を行って互いに内容が一致するか確認しているのだ。
従って、ひとたび新聞が、「この首相はリーダーシップがない」と決めると、すべてのメディアが同じ調子で批判を始める。そして日本ではメディアの影響力が非常に強い。日本は、新聞の影響力が世界で最も強い国だ。世界で発行部数の多い新聞10社のうち、7社までが日本の会社なのだから。その上、90パーセントの日本人が、新聞に書かれていることを信用すると言っているのだ。」
このような日本のメディアの状況は、日本の新聞ではまったく伝えられない。新聞社に支配されたテレビでも報道しない。唯一、インターネットで流れているだけだ。かつてイギリスの経済誌で日本人は、「Untaught people(知らされていない人々)」と書かれていたことがあるそうだが、クロスメディア規制の導入や、独立メディアの存在は益々重要になるだろう。
こういうことを書いてくれるメディアがもっとあっていいと思います。

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