6.04.2010

約22万頭の子牛を生んだ種牛

5月31日付けの毎日jp「口蹄疫:宮崎県が種牛49頭の殺処分実施 『安平』も含む」を読んでいて、ちょっとびっくりしました。
口蹄疫(こうていえき)問題で、宮崎県が殺処分の回避を国に要請していた県家畜改良事業団(同県高鍋町)の種牛49頭が31日、殺処分された。その中には種付けで約22万頭の子牛を生んだスーパー種牛「安平」も含まれていた。県保有の種牛は国の特例で同県西都市に避難しているエース級5頭だけとなり、宮崎牛の遺伝子生き残りに関係者は神経をとがらせている。
(中略)
県の助命要望を封じるかのように、鳩山由紀夫首相は26日、独立行政法人・家畜改良センターが保有する宮崎牛の血を引く種牛候補を譲ると表明。しかし県は「他県の血統が混じれば純粋な宮崎牛の血統だとは言えない」。種牛の改良には、優れた母牛も欠かせず、県は数十年の血統の流れを踏まえた改良を進めているからだ。
私はまず、1頭の種牛からの種付けで、約22万頭の子牛が生まれていることに驚きました。
同時に、このような「血統」を重んじる畜産業界や食肉業界は、大量の消費者に、おいしくて高く売れる牛肉を供給する一方、同じ遺伝子を受け継ぐ個体が密集しているとしたら、それはウィルスの急速で大量な感染と無関係ではないんじゃないか、とも思うんですが、どうなんでしょうか。

0 件のコメント:

archive