3.29.2010

さきらで劇場法(仮称)について考えた

滋賀県の栗東芸術文化会館さきらで、アーツマネジメントセミナーがあって、一昨日と昨日、私を招いてくれました。一昨日は「劇場法(仮称)について考える」、昨日は「ジュニアオーケストラが生まれる」というテーマでした。両日ともに、京都橘大学の小暮宣雄先生が監修として立ち会っていただきました。
一昨日の劇場法(仮称)に関するセミナーは、小暮先生から1990年頃から2010年に至る20年間の文化政策の流れを振り返っていただき、うっすらと、10年単位の大きな転換ポイントが見えた今年の2010年に「劇場法(仮称)」の動きがある、という話で、私がバトンタッチさせていただきました。
私は、現段階で劇場法(仮称)に関する情報のうち、芸団協さんが提言されている内容を丁寧に読むことをやってみました。私自身、こんなに丁寧に読んだことは今までなかったので、いろいろ発見があったと同時に、ここで書かれている「劇場・音楽堂」は、従来の「公立文化施設」とどのくらい違うものなのかということが、見えてきました。
いろいろ小暮先生や参加者のみなさんといろいろ議論したんですが、もっとも大事な指摘を受けたのは、劇場法(仮称)が、芸術家、アーツマネジメント関係者、舞台技術者、自治体にとって大きな影響があることは分かったけれども、観客にとって、市民にとってどんな意味があるのかはよく分からない、というご意見でした。
私もとりあえずの答えは言ったものの、たしかに今の劇場法(仮称)の議論で、その法律が適用されたら、観客にとって、市民にとって、何がどう変化するのかというイメージを、より明確にした議論が必要だなぁと思いました。
いろいろ勉強になりました。そのあとの、小暮さんとさきらのスタッフさんと飲みに行ったのも楽しかったし。
昨日のジュニアオーケストラのワークショップは、また別に書きます。

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