1.19.2010

文化に関する世論調査

平成21年11月の「文化に関する世論調査」が発表になりました。まだじっくり読んでいないんですが、結構、質問項目が変わりましたね。たしかに、いま現在の世論を確認したいテーマが増えてはいるんですが、これまで聞いてきたことの時系列の分析が途絶えてしまうのは残念ですね。
ただ、斜め読みして、お?と思った項目は「文化芸術への支援と社会の活性化・経済振興との関係」という設問で、以下のような分析コメントがありました。
文化芸術への金銭的・人的その他の支援を行うことにより,人々が文化芸術により親しむことができるようになり,それにより培われた感性や創造性を発揮することで,社会の活性化や経済振興に貢献するとの考え方について,どのように思うか聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が78.7%(「そう思う」33.9%+「どちらかといえばそう思う」44.8%),「そうは思わない」とする者の割合が13.1%(「どちらかといえばそうは思わない」9.2%+「そうは思わない」3.9%)となっている。
これは、私にはちょっと意外なくらい、世の中の理解が進んでいるんだなぁと思いました。つまり、従来は「心の豊かさ」の希求という文脈での文化芸術支援が一般的だったわけですが、いまや8割の日本人には、文化芸術の支援によって「社会の活性化」や「経済振興への貢献」につながると考えている、ということですね。
う〜ん、意外ですね。何となくですが、文化芸術に関わっている人が、一般的な世論ほど「社会の活性化」や「経済振興への貢献」につながるとまで考えていない(そんな気がしていても、言語化はできない)という感じがしますね。

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