1.15.2010

「小説は作者が何かを偏愛するところから始まるのに・・・」

直木賞・芥川賞の発表があったそうで、芥川賞は該当作品がなかったそうです。1月14日付のasahi.com「直木賞に佐々木譲・白石一文の2氏 芥川賞『該当なし』」から、最後の部分を引用させていただきます。
芥川賞選考委員の池澤夏樹さんは「各委員の推す作品が分かれ、残念なことに賞は出ませんでした。小説は作者が何かを偏愛するところから始まるのに、今回の候補作には何かどうしてもという愛が感じられない。いわば小説を書くことの方が先に目的としてあったように思えるという意見があった」と話した。
これ、すっごく重要なコメントだと思いました。これは作者の問題でもあるけど、私は社会の問題だと思うんです。しかも、かなり根深い問題だと。

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