12.01.2009

文化庁の「芸術の国際交流」の説明資料

事業仕分けの際に配付された資料をダウンロードして、「芸術家の国際交流」について、文化庁がどのように説明しているのかを読ませていただきました。
91頁の「事業/制度の必要性」には、
海外で活躍できる資質をもつ我が国のトップレベルの芸術団体が、世界の舞台で公演を開催できるように支援することで、世界的な評価を得ることができ、日本の文化芸術のさらなる向上が期待できる。

とあります。うーん・・・「トップレベルの芸術団体」とか「世界的な評価を得る」とか「日本の文化芸術のさらなる向上」という言葉が、分かるようで分からない。何をもってトップレベルとか、世界的な評価とか、さらなる向上と言えるのか。誰によってそれが証明されるのか。助成の審査委員が証明するのか。それって誰しもが了解できるものなのか。
仮に、そういう評価が必要だとしたら、文化芸術に関する国際的な権威のある評価機関が賞とかランクを与えたり、去年に比べて日本は向上したね、とか、もうちょっと頑張って欧米に追いつこうね、とか言ってくれるといいのかな。
あと「事業/制度の自己評価」では、
世界水準の芸術家が育つことで、我が国の芸術水準の向上が図られ、海外でも高く評価された公演も多い。

とあります。うーん・・・「世界水準の芸術家」とか「我が国の芸術水準」とか、「水準」という言葉に引っかかるなぁ。何だろうな、水準って。誰が決めるんだ?どうなることが水準の高い低いを決めるんだ?しかも「海外でも高く評価された公演も多い」って微妙な書き方だな。そりゃ評価されなかった公演も多いだろうし、評価されたっつったって、サムライ・ゲイシャが珍しいと言ってるのとさほど変わらない評価もあれば、価値観の違いが浮き彫りになったがゆえに厳しい評価に曝されることもあるだろうし。
うーん・・・どうすりゃ「成果」って説明することができるんだろう?

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