また、この日、NPO法人国際舞台芸術交流センターが都内でフォーラムを開いた。「縮減」と判定された国際交流事業の助成を受けた芸術家が、体験を踏まえ事業の意義を訴えた。と、記事の一番最後に書いていただきました。朝日新聞に感謝します。が、ちょっと補足すると、フォーラムを開催したのは国際舞台芸術交流センターという団体ではなくて、そこを仮の事務局として、丸岡ひろみさんと大澤寅雄の個人が呼びかけた、ということです。そこだけ補足。それにしても、やっぱりメディアを動かすには著名人が声を挙げるという手段が効果的なんだなぁと思いました。が、著名人にできることと、私たちができることは違っていて当たり前で、私たちができることをやればいいと思いました。
実は私がもっと驚いたニュースで、事業仕分けの問題と相対的に考えるべきニュースが、昨日ありました。12月7日付けのmsn.産経ニュース「森ビル社長に名誉大英勲章 『芸術分野での功績顕著』と評価」より引用させていただきます。
森ビルは7日、同社の森稔社長(75)が、英女王エリザベス2世から「名誉大英勲章KBE」を贈られたと発表した。同社の「森美術館」(東京都港区)での英国美術展開催などを通じ、「芸術分野での日英協力に対する功績は顕著」と評価された。いやー・・・事業仕分けの時期じゃなかったら、私も反応しなかったかもしれないんですが、これはホントに英国と日本の文化に対する懐の違いが現れていて、まいったなぁという感じです。日本の民間の美術館の功績に対して、英国女王が勲章を与えた。しかもトヨタ自動車の会長と同じ勲章だという。どうなんだろう、この文化の社会的地位の両国の差は。う~ん・・・。
同日、駐日英国大使館大使公邸で叙勲式が行われ、デイビッド・ウォレン大使から森社長に勲章が授与された。森社長は「私どもの文化交流の活動を高く評価していただき、このうえない喜び。今後も英日両国友好の発展に貢献していきたい」とのコメントを発表した。
名誉大英勲章KBEは、英国で上位から2番目の勲章。日本の経済人では、トヨタ自動車の張富士夫会長らが受章している。
ちなみに、日本では国民栄誉賞が発表されたそうで、12月8日付の毎日.jp「国民栄誉賞:故森繁久弥さんに 22日表彰式」によると、
鳩山由紀夫首相は森繁さん死去後、「国民すべてのおじいちゃんのような方で、まさに栄誉賞にふさわしい」と話していた。
だそうです。いや、私も森繁さんは栄誉賞にふさわしいと思いますよ、もちろん。そのうえで、英国女王は森美術館の日英交流への功績を称え、日本の内閣総理大臣は、森繁さんの映画、演劇、放送での功績を称えた。それが現在の地点だということが、昨日と今日の3つのニュースから分かりました。
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