12.24.2009

「役に立つ」と「役割がある」という言い方

昨日のフォーラムで、「なぜ芸術文化は社会に必要なのか?」という問いに対して、「芸術文化は社会に役に立つから必要だ」という答え方が、本当にいいのかどうか、という議論がありました。フォーラムに参加した私のパートナーの手塚夏子が、帰るときに、こんなことを話してくれました。
「例えば家族にとって、子どもも年寄りも必要だと思うんだけど、子どもや年寄りが家族の『役に立つ』のかというと、そうとは言い切れない面もあるよね。でも、子どもや年寄りは、家族の中で『役割がある』という言い方はできると思う。将来、家族を支える大人にならなければならないから子どもは大事だということじゃなくて、子どもは子どもであることに役割があると思うし、年寄りに長生きしてほしいと思うのも、年寄りには年寄りの役割があるからなんだと思う。アーティストも、アーティストが社会に『役に立つ』というよりも『役割がある』んだと思う。」
ええこと言うやないか、お母ちゃん。それ、なんでフォーラムで言うてくれへんの(笑)。

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