8.24.2009

湖の底に沈んだ集落

8月は、何かと週末にお囃子の出番が続きます。昨日の日曜は、藤野町内の日連(ひづれ)という集落で祭りがあって、そこに藤野囃子保存会も招かれました。その祭りの帰りに、お囃子の先輩から聞いた話。
かつて日連の東側の隣には、勝瀬(かつせ)という集落があったんですが、1940年、相模川をダム湖にするために、この勝瀬が湖の底に沈むことになったそうです。それで、多くの世帯が現在の海老名市に居を移したそうで、今も海老名市勝瀬という地区名があるそうです。
話してくれたお囃子の先輩の親戚にあたる人で、海老名市勝瀬に住む90歳を越えるおばあさんがいるとのこと。数年前、そのおばあさんは藤野の祭りに来て、久しぶりにお囃子を聴いたそうです。「懐かしい、懐かしい、これでいつお迎えが来ても悔いはないって、ばあさん涙流して言ってたけど、今でもピンピンしてるよ」と先輩。
昨年は、藤野囃子保存会がCDを自主制作したんですが、先輩は、そのCDをおばあさんに贈ったそうです。「この間、そのばあさんから暑中見舞いのハガキをもらってよ。俺らのCD、毎日聞いてるんだってよ」。
いやー、いい話だ。

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