6.19.2009

昨晩、息子と話したこと

昨日の夜、息子と二人で温泉に行って、風呂上がりに食堂でご飯を食べていました。そしたらテレビで、臓器移植に関する法律の改正が可決したというニュースが流れていました。
ニュースでは、日本で臓器移植を受けることができなくて渡米したのに、手術を受ける前に亡くなられた幼い子の両親と、出産したら仮死(脳死)状態で生まれた赤ちゃんのお母さんの、それぞれのインタビューが放送されていました。
息子と私は、だまってそのニュースを見ていました。たぶん、4歳の息子にはニュースの内容を理解できているわけじゃないだろうけど、何か、真剣な眼差しでニュースを見ていました。私は、ねぇ、どう思う?と息子に聞いてみました。そしたら息子が、言いました。
「ぼくは、うまれて、わるくなかったよねぇ?」
息子の言葉の真意は、自分は健康な体で生まれたのかを聞きたかったのかもしれませんが、そのときの私は息子の言葉を、自分はこの世に生まれてきても良かったのか、という意味に聞こえてしまいました。何いってんのさ、生まれてきてくれたおかげで、どんなにお父ちゃんとお母ちゃんが嬉しかったか。生まれてきてくれて、ホントに良かったよ、ありがとな・・・と息子に言いながら、せつなくてせつなくて、涙が出そうになりました。
たぶん息子は、テレビに映された亡くなった幼い子の遺影、脳死状態の赤ちゃん、難しい顔をしている大人たちを見て、何かを感じたんでしょう。おそらく、他人事じゃなく、何か自分のことに引きつけて。
すみません、臓器移植や脳死の判定について言いたいわけじゃなくて・・・4歳にもなると、人の生死をデリケートに感じ取る感受性が備わっているんだなぁと思いました。

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