6.30.2009

ペストフの三角形とマイケル・ジャクソン

先週の金曜、公開講座「市民社会再生」で、プロジェクト「『所有』からアートの公共性を考える」に出席しました。そこで、プロジェクトリーダーの曽田先生から、「ペストフの三角形」について、教えていただきました。
私もまだ完全には理解できていないんですが、大和総研ホールディングスのコラム(情報技術研究所 小倉正美氏による)に簡潔に説明してくれていますので、そちらをご参照下さい。
この三角形が示す組織の3つのタイプ、「政府」「企業」「共同体」と、それらの組織から学ぶと同時に欠点を補う「NPO/NGO」の位置づけは、まさに目からウロコの説明だと思いました。
で、そんなペストフの三角形を教わったその日に、マイケル・ジャクソンの訃報。ぜんぜん関係ないんですが、私の勝手な妄想で、ペストフの三角形とマイケルについて考えてみました。
マイケルは、いうまでもなく音楽産業の頂点に君臨した人間であると同時に、彼のファンは欧米だけでなく世界中にいて、彼の音楽は米国のソフトパワーの象徴でもあった。つまり、ペストフの三角形でいうところの、政府(米国による世界中の文化的支配)、企業(世界中の音楽産業)、共同体(世界中のマイケルのファン)に対して、マイケル・ジャクソンという、たった一人の人間が与えた影響力・支配力というのは、圧倒的だったわけです。
たまたま、マイケルが亡くなったというニュースが流れた日の午後、公開講座に向かう電車に乗ろうとしたら、藤野町在住でカナダ出身のブライアンに会いました。電車でマイケルについて熱く語り合った中で、ブライアンは言いました。「彼は、いまの時代のempire(帝王)だったんだ」と。たしかにそうかもしれません。
私は、彼の音楽を中学くらいに親しんだし、今でも好きです。が、彼が帝王として支配していた文化の影で、その反動による極端な排除の思想や、「アンチ・アメリカ」という共同体を生んでいたのかもしれない、と思うのは、妄想が飛躍しすぎでしょうか・・・。

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