6.10.2009

少数民族の源流を辿る旅人の話(1)

そうそう、書き忘れていたことがありました。
4月だったかな、藤野町の篠原の里で毎週金曜日に開店する里カフェに遊びに行って、面白い中年男性と出会いました。ここではその人をAさんと呼ぶことにします。
小柄で痩せていて、浅黒い肌で口髭を生やしているAさんは、どうやら定職があるわけじゃないらしく、旅に出かけたり、旅に出るための資金を集めるために、寒天の工場で数ヶ月間働いては、また旅に出かけるという生活を送っていたそうです。
今までどんなところに旅に行ったんですか?と聞くと、「アフリカとか、タイとか、ラオスとか、中国の奥地とか・・・ですね」とAさん。何をしに?と聞くと、「少数民族に興味があって、その民族の源流を辿って旅するんです」。へー、そういう研究が本来の仕事なんですか?と聞くと、「え?いや、趣味ですね。単に、おもしろいなぁと思って」。
趣味で少数民族の源流を追いかけて、そのために数ヶ月間、寒天工場で働く中年男性。奥さんは舞踏のダンサーでヨガを教えたりしていて、子どもは保育園に通っているそうです。かなり珍しい人です。
Aさんの自宅は相模原市内で、中国の奥地で出会った少数民族の写真やビデオがあるそうなので、ぜひ、見せて下さいとお願いしたら、「いいですよ、ウチに来てもらってもいいし、お宅に伺ってもいいですよ」と。
その出会って1ヶ月後くらいの日曜日の午後に、カミさんと息子と一緒にAさんのお宅を訪問しました。そこで見せてもらった写真とビデオとお話は、なぜ文化が人間に必要なのかについて、とても示唆に富んだ話でした。
続きは、あとで。

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