6.02.2009

「にあいこーるじじょう」を観て

先週の木曜、世田谷美術館で「にあいこーるじじょう」というダンスの作品を観ました。大阪のDANCE BOXが制作した、エイブルアート・オンステージの参加作品でした。
とても魅力的なカラダを見せてもらえて、幸せでした。あの魅力は、ちょっとかなわないなぁ。外見の魅力とか動きの魅力だけじゃなくて、たたずまいというか、存在の魅力ですね。
記憶に残るシーンで、梱包材(空気の入ったプチプチの透明のビニールシート)の上で、車いすのダンサーが踊る場面がありました。最初は、プチプチを少しずつ潰す様子とか音に、何か、心理的なストレスが吹き出してはじけるように感じていたんですが、徐々に車いすの動きが激しくなると、足跡のついていない雪の上や砂浜の上で踊っているようでした。それを踊っているおじさんのダンサーの表情からは、私には感情が見えなかったんですが、その無表情さが、観る人に想像を委ねさせていて、私はとても美しく感じました。あれね、さほど魅力を感じないダンサーが情緒たっぷりにやると、なんかもう、たぶん直視できないほど恥ずかしいと思うんです。
アクティングエリアを挟んだ対面式の客席で、私の反対側にいた演劇百貨店の柏木くんが「とらおちゃんの表情が、観ていて楽しかった」と言われてしまいました。すんません、リアクションが大きくて・・・。

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