4.06.2009

「人間の安全保障」と、UAの「やんばるLIVE」

今度の土曜日の14:00から、藤野町農村改善センター(やまなみ温泉のとなり)で、2回目の「心〜ククル〜UAやんばるLIVE」のDVD上映会をやります。
そのことに関連して、考えたことを書きます。
この前の土曜の昼。ウチの窓から、相模湖の向こう側の山の斜面にある「森のラブレター」という大きなパブリックアートと、その周りに咲いている桜を息子と眺めながら、手作りのサンドイッチを食べ、昼間っからビールを飲んでいました。
例の「飛翔体」のことが、やっぱり私も気になっていたので、ラジオをつけていたら、その緊急ニュースが流れ、その5分後には誤報であることが伝えられました。その5分間、のどかな春の景色を息子と眺めながら、もし、飛翔体がここに落ちてきたら、ということも考えてみたものの、うまく想像できず、もしかしたら私は、「平和ボケしている」と揶揄されたりするんだろうか、と考えたりしました。一方で、日本はホントに平和なんだろうか?自死する人が年間3万人を超えて、配偶者のいる人の3割以上は家庭内暴力を経験し、家族間の殺人事件が頻発している国が、平和だと言えるんだろうか、と思ったりしました。
その日の夜、たまたま見たNHKの番組が「平和」をテーマにしていて、国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子さんが「人間の安全保障」ということを言っていました。20世紀は「国家の安全保障」が求められた時代だったが、いまは「人間の安全保障」が求められている、と。そうだよなぁ、まったくそのとおりだよなぁと思いました。
長くなりましたが、「やんばるLIVE」の話に戻すと、ライブの舞台となっている沖縄の「やんばるの森」は、まさに、「国家」と「人間」の安全保障の問題について考えさせられる場所です。
UAは、「こんなに美しい森にヘリパッドを建設するなんて、生理的に絶対イヤやと思たんです」とDVDの中でも言っています。それを聞いて私は、国家の安全保障は論理的に考えないと理解できないけれども、人間の安全保障は、たぶん生理的に安全か危機か分かるんだと思いました。そして、人間や人間社会には、論理的に考えた結果の行動が、生理に反することを犯していることが、たくさんあるんだということを、忘れてはいけないような気がしました。
ぜひ、DVD上映会にお越しください。

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