4.20.2009

電車ごっこスイッチ

土曜日、藤野在住の山岳写真家の三宅岳さん(ガクちゃん)の引率で、息子が通う保育園の友だちや家族たちと一緒に、三国山という町内にある山に登りました。
登山随行員の最年少は3歳ということで、まぁ小高い丘みたいなもんだろうと思っていたら、急な傾斜の細道もあって、そこそこハードな山登りでしたが、息子は最後まで自分の足で歩くことができました。普段、家族だけで歩いていたら、「つかれちゃったよう」といってグズるんですが、友だちと一緒だと、そういう弱音を吐かない。そして、ここぞという時に、隠れたパワーを発揮する技を息子は持っているのです。
それは、電車になりきること。どれほど息子が歩くのに疲れていても、「電車ごっこスイッチ」が入ると、彼は、威勢よくアナウンスします。
「まもなく、ちゅうおうせん、かいそくが、はっしゃします」。
すると、ゆっくりと足を交互に前に出し、「がったん、ごっとん、がとん、ごとん・・・」と少しずつ加速、やがて「しゅーっ、しゅっ、しゅっ」と全速力で走ります。また時々、道の状態が変わると、気分を変えるためか、路線や電車の種類を変えます。「つぎは、せたがやせんの、とっきゅうが、はっしゃします」。世田谷線に特急なんて走ってないけど、彼が山道を登るには、世田谷線の特急でなければならないのです。
この「電車ごっこスイッチ」がONの状態で、親が「もう止めて片づけなさい」などと強制終了させようとすると、彼の怒りは爆発し、泣きわめく暴走列車と化します。ですから、親は駅員になって慎重にアナウンスします。
「まもなくー、終点、終点です。お忘れ物のないよう、ご注意ください」。
すると電車化している息子はスピードを緩め、「がったん・・・ごっとん・・・ぷしゅー・・・しゅうてん、たかおー、たかおです」とアナウンスし、スイッチをOFFにして現実世界に復帰できるのです。
電車ごっこで隠れたパワーを発揮する息子。おそるべし。
山登りの翌日の夜。夕方から買い物で外出したついでに、家族で外食しました。お店で食べている途中に、息子が突然「うんちしたい」と言い出しました。カミさんが息子をトイレに連れて行き、トイレに入った彼は、ズボンとパンツを脱ぎ、おしりを便座に下ろしました。するとなぜか、電車ごっこスイッチが。
「まもなく、はっしゃします・・・ふんっんんん・・・はっしゃしました・・・んんっ・・・がったんむりむり・・・ふんっ・・・・ごっとんむりむり・・・」。
便座に座ったままでも、電車になりきる息子。おそるべし。

-----------------
sent from W-ZERO3

0 件のコメント:

archive