手塚と岡田さんの会話というのは、お互いの創作の手法を通して考えている身体と意識の在り方について、だったんですが、私は二人の会話を読んで、つくづく、アーティストという生き物は不思議だなぁと思いました。
二人が話す言葉は難しくはないし、語られている内容が哲学的でも専門的でもないので、理解できない会話ではないんです。が、会話の中で、どうも二人には「見える」ことが、私には「見えない」ことが、多々あります。
敢えて例えると、ベテランの建具職人が、通常の人間では感知できないような木材の微妙な厚みの誤差を感知できる能力とか、そういう感じかなぁ。いや、もしかしたら彼らは、目とか脳とか神経とか、何らかの器官のどこかが突然変異して、普通の人間には見えないものが、彼らは実際に見えるんじゃないか、とか。だとしたらそれは、何か環境の変化に適応するために変異が起きているんじゃないか、とか。
最近、何でもかんでも生態系に引き寄せて考えるクセがあるもんで・・・。
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