人間の生態系における芸術の位置づけ

最近、「生態系」について考えることが多いんですが、考えてみると、人間の営みは、生態系よりも経済システムを前提にしたり、優先したりしているんだということに気がつきます。
芸術も例外ではありません。芸術家・芸術活動と、経済・経営を関係づける領域が「アーツマネジメント」だとしたら、未だアーツマネジメントは確立されてはいないし、経済システムの中に芸術家や芸術活動が位置づけられているとも言えません。が、それでも、アーツマネジメントの研究や実践は、ずいぶん活発になったなぁと思います。
ただ、私は最近、突飛かもしれませんが、経済システムではなくて、人間の生態系（私にとって「市民社会」と言い換えられるもの）の中で、芸術家や芸術活動を位置づけることが、必要なんじゃないか、という気がしてきました。
まったくうまく説明できていませんが、何でそう思ったのかというと、「金が集まらない芸術には価値がない」というどこかの知事のような考え方とは、違う見方が必要なんじゃないかなぁと思ったわけです。

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