2.04.2009

恐竜が滅びた理由

ニュースを見ると、昨年からの経済状況の悪化は止まることがないですね。アメリカでは大企業に公的資金を注入し、日本では日本銀行が民間の銀行の株を購入することになっているようです。
私は、なぜそうしなければならないのかは、おぼろげながら理解しているつもりですが、それでも、そこまでして現状の経済システムを維持しなければならないことに、疑問を感じずにいられません。
生態系に関する本を読んでいて、自然というのは、本当に巧くできたシステムなんだなぁと思います。私は以前、生態系というと「弱肉強食」や「自然淘汰」という安易なイメージを持っていたんですが、実はまったく違っていて、「多種」そして「多様」な関わりこそが、豊かな生態系なんだという気がしています。
生物界の「弱肉強食」という尺度の頂点にいるのは、もしかしたら人間かもしれません。が、その人間が、生物の多様性を奪っているために、人間自身が危機に曝されているわけです。
話を経済に戻すと、現状の経済システムでは、銀行や大企業を保護しないと大変な混乱を来す、という考え方は、理解はできるものの、そのような保護のもとでしか経済システムが機能しなくなっているとしたら、この先、システムだけが残って、システムを支える人間は生きられなくなるんじゃないか、とか。
ずいぶん前に、ある人から「なぜ恐竜は滅びたのか。それは、大きくなりすぎたからだ」という話を聞いたのを、たびたび思い出します。

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