12.17.2008

顔と顔コラム (8) 顔顔カフェ、ありがとうございました

しばらくブログが滞ってしまいました。というのは、たいがいこのブログに投稿するのにPHSを使っていたんですが、顔顔カフェのときに会場の篠原の里で紛失してしまった。と思っていたら、無事にPHSが見つかったそうです。まだ手元にないんですが、ホント見つかってよかった。
で、もう10日も前になるんですが。顔顔カフェは無事に終了しました。ご来場のみなさん、そして野村誠さん、ありがとうございました。
顔顔カフェの中で野村さんと手塚夏子のトーク、即興コラボレーション、野村さんのピアノを使ったワークショップ、それぞれ面白かったんですが、私が個人的に楽しませてもらったのは、ある意味、前夜祭ということで、野村さんとワークショップ・コーディネーターの吉野さつきさんが、うちに泊まりに来てくれて、顔顔カフェ当日の明け方まで語り合ったことですね。その中で、トークでは話されなかったことを、書いておきます。
野村さんが作曲した「DVがなくなる日のためのインテルメッツォ(間奏曲)」は、DV(ドメスティック・バイオレンス)問題に携わっているカウンセラーの草柳和之さんが、DV被害に遭って亡くなられた方の鎮魂の思いを込めて、委嘱されたそうです。その作曲の経緯はトークでもあったとおり、野村さんはかなり苦労されたそうですが、曲を書き上げる直前に、ニューヨークの同時多発テロが発生し、その初演は、米軍によるアフガニスタンへの空爆開始の直後だったそうです。その地球規模の事件の発生によって、一見、domesticな(家庭的な・国内の)テーマを扱う《DV鎮魂の会》でのインテルメッツォの初演は、野村さんによれば、2〜30人というわずかな聴衆の前でしか披露できなかったそうです。
この曲の初演で「非暴力を伝える音楽」という本質的なメッセージを、わずかな人の前でしか伝えることができなかった野村さんは、がっかりしたそうですが、委嘱した草柳さんは、とても前向きに初演を喜んでくれたそうです。何度も「よかった、よかった」と喜んでくれたことで、野村さん自身、救われた気持ちになったそうです。そして、どんなにツラくて暗いことでも、前向きに向き合わなければならないということを、学んだそうです。
野村誠作曲のインテルメッツォは、本当に、いい曲です。

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