10.24.2008

金融経済と文化資源

「実体経済」という言葉の意味をネットで調べているうちに、ふーん、そうなんだぁ・・・と思った説明がありました。「実体経済と金融経済」という表題のサイトです。
http://park15.wakwak.com/~zeirishi/finance002.html
一部を引用させていただくと、

○実体経済
実体経済とは、実在する活動を根拠とする経済のことをいいます。
○金融経済
実体経済に対して、お金がお金を生み出す経済を金融経済といいます。

正直なところ「お金がお金を生み出す経済」という仕組みは、イマイチよくわかんない。私自身が株券や銀行の利子や土地の売買に縁がないので。まぁきっとそういうもんなんだろうなぁと飲み込んでみました。
ところで、実体経済と金融経済から思いついたのは、文化の領域でいうところの、「文化資源」は、経済の領域での「金融経済」と同じなんじゃないかと思ったわけです。
うまく言えないけど、「文化が文化を生み出す」、あるいは「(心の)豊かさが豊かさを生み出す」ことってたしかにあるよなぁ、とか、文化の創造(生産)、流通、消費という循環を「実体文化」だとしたら、「文化資源」が、実体文化の循環の流れを加速・減速させたり、流れの方向を変えたりする力があるなぁ、とか。それは、金融経済が実体経済に影響を及ぼすのと同じなんじゃないかと。
文化政策としては、文化資源の乏しいところに、無理やり実体文化を生み出そうとしても文化フロー(キャッシュフローのようなもの)に無理がある。観客もアーティストもいない場所に、ただ文化施設を作っても、文化環境にサイクルが生まれない、と思ったわけです。これは、よく言われるハード先行ソフト不在という問題とは、やや別の次元の問題として捉えるべきだと思うんです。

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