10.15.2008

「ぐるっとお散歩篠原展」の話 (5)

コンサートはその後も続き、地元の高校生バンドの初々しい演奏や、藤野在住でボサノバのボーカルとギターのデュオの落ち着いた大人の演奏など、プロアマ問わず、篠原や藤野に縁のある人々の演奏が続きました。
そして、のびるっこ保育園のお母さんたちが中心に結成したウクレレ&ギターのユニット「茶花歩歌(ちゃかぽか)」の出番・・・と思いきや、ここで急遽、出演が決まったユニットがあるとのこと。
誰かと思えば、ちゃかぽかの中心メンバーの斉藤さんと遠藤さん、そして斉藤さんの娘のむっちゃんと、遠藤さんの娘のももかちゃん、母娘2組4人で新結成したユニット「いちごみるく」が、アンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を歌うという。むっちゃんは中学生、ももかちゃんは小学校高学年。この2人はいいとして、お母さんたちも含めて「いちごみるく」というユニット名は、いくらなんでもムリがあるんじゃないか・・・などと思いつつ、4人の歌が始まりました。
・・・いやー、素晴らしかったです。告白すると、私、感動して泣いちゃいました。まいりました。「いちごみるく」はムリがあると思った私がバカ野郎でした。すみません。現在の日本において「家族」は絶滅が危惧されておりますが、この2組の母娘を、絶滅危惧種として保護しなければならないんじゃないかと思ったくらいです。ぜひとも「いちごみるく」は、この4人でずっと歌い続けてほしいです。
この感動の一曲のあとに、ちゃかぽかのステージがあり、カミさんと私は無事に務めを果たすことができて、安心。すっかり暗やみに包まれて、焚き火を囲んで篠原在住のミュージシャンでガイネさんが率いるインディアンフルートのサークルの演奏を聴き、寒くなってきたので屋内に移動して、先ほどの遠藤さんのご主人、二胡奏者の芳晴さんの演奏、そして再びガイネさんがゲストミュージシャンとのセッションで盛り上がりました。
気づいてみると夜9時を過ぎ、客席にはほろ酔いを通り越した陽気なおじさんもいたりして、その場は楽器の演奏できる人が誰でも自由に加わるセッションになりました。気がつくと、そのセッションに参加する人の、誰がアーティストで誰が普通の人なのか、誰が演奏者で誰が観客なのか、もはや分からない状況になっていました・・・。

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