10.15.2008

「ぐるっとお散歩篠原展」の話 (4)

「ぐるしの展」のコンサートは、「まますけ」というバンドからスタートしました。というか、彼らはリハーサルで全曲の演奏を聴かせてくれたから、2ndステージのようなものですが。
この「まますけ」は、ボーカルとギター、ウクレレ担当の「うそまこと」さんを中心としたバンド。うそまことさんは、人形劇を上演する「劇団はてな」の主宰者。かなり笑えるステージで、子どもたちやお母さんたちにもファンが多いようでした。
歌う曲は、なんというか独自のメッセージソングで、「人に迷惑かけるのはいいことだ」とか「どんどん負けよう」とか「空気なんか読まなくってもいい」といった歌詞に、私としては共感するところもあり、楽しませてもらいました。
次に、保育園児たちのエイサー太鼓の発表があり、私の息子も衣裳を来て太鼓を持って、みんなと一緒に人前に出ました。これがまた、子どもたちに協調性とか集団行動を強制することがまったくなく、振付に忠実に踊る子もいれば、中央に仁王立ちして動かない子もいるし、ただアハハハと笑いながらピョンピョンと飛び跳ねている子(←うちの息子)もいる。何よりも、保母さんたちと子どもたちが楽しそうにしている様子が、見ている人を楽しませてくれました。
その次が、藤野南小学校の有志の子どもたちによるオペレッタ「おいしいおにぎりを食べるには」でした。これは藤野町に住んでおられた絵本作家の有名な作品を原作に、音楽や演出、振り付けを加えたもので、藤野南小学校の音楽の先生だけでなく、篠原地区のお母さん方が指導されました。
その成果を見せてもらったところ、子どもたちの、しっかりとした声に驚きました。一人ひとり魅力的な声だったんですが、ひときわ響く声の女の子がいて、私は、その声に度肝を抜かれました。見ると、さっきケージ先生のお宅で後から来た母娘の、娘さんでした。歌の技術ではなくて、声そのものが、強い。単に大きな声というよりも、ちゃんと地に足を付けて真っ直ぐ立っていて、ちゃんと周りの声も受け入れている、というか。
以前から私は、藤野南小学校の子どもたちは、現在の日本においては、天然記念物に指定したいくらいの純粋さ、無邪気さを感じていました。このオペレッタは、それを再確認できるような作品でした。あんな子どもたちは、なかなかいないと思います。たぶん。

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