9.26.2008

似ている場所、似ている民族

一昨日、ジェコたちが藤野に到着した夜のこと。
駅からウチまで、点在する家屋や道路脇の灯り以外は暗闇の中を歩いているとき、ジェコとアジェンに、あそこは山で、その手前は湖で、ほらそこに橋が架かってるでしょ、と案内してたら、ジェコは「ほかに藤野には何がある?」と聞いてくれて、そうねえ、川もあるし、森もあるし、自然はたっぷりあるね・・・と言いました。するとジェコは、「ここは西ジャワに似ているね」と言いました。ふーん、西ジャワってよく知らないけど、藤野みたいなとこなんだ、と。山や湖や川や森がある場所は、ほかにもインドネシアにありそうだけど、わざわざインドネシアの中で西ジャワという地域を挙げたんだから、西ジャワと藤野には、他の場所にはない共通点があるんでしょう。
それでウチに来て一緒にご飯を食べたあと、カミさんが息子を寝かすからといって2人が食卓を外したときに、ジェコが「夏子は、トラジャ族の顔立ちに似てるね」と言いました。アジェンも、ジェコの言葉に激しく同意して大笑い。トラジャ族?何それ?「インドネシアの島の一つで、コーヒーの産地で有名なところの民族。みんな目が大きいんだよ」とジェコが教えてくれました。ふーん、トラジャコーヒーって聞いたことはあるなぁ。カミさんはトラジャ族に似ているのか、と。目の大きい人はインドネシア各地にいるだろうけど、ジェコとアジェンがそういうのなら、手塚夏子とトラジャ族には、目が大きいということ以外にも、何か共通点があるんでしょう。
今朝、気になるのでトラジャ族をネットで調べてみました。とっても興味深い独自の文化を持っている民族だということが、なんとなく分かりました。で、現地の少女の顔写真が掲載されているサイトを発見。ははぁ、なるほどたしかにカミさんに似ている。似ているっていうか、カミさんはもしかしてトラジャ族なんじゃないかと疑いたくなるくらい。
似ているっていうのは、面白いことだなぁ。

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

トラジャ族に反応しました。小暮です。世界で最大級の葬祭(「死者祭宴」と呼ばれます)儀礼をするということで有名です。

講談社学術文庫2006『死の人類学』で担当の山下晋司氏が詳しく書いています。
なにせ、トラジャの人たちは「死ぬために生きている」といい、山下氏はトラジャの人々は「むしろ死が生をあたえることを示している。こういってよければ、彼らは死を生きているのである」と言っています。

ではでは

大澤寅雄 Torao Ohsawa さんのコメント...

小暮先生、ありがとうございます。
私もwikipediaで「死ぬために生きている」という言葉を読んで、衝撃を受けました。あと、同じくwikipediaで面白いことが書いてあったんですが、またブログに書きます。

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