9.24.2008

テケテンスクテレスクテンスクス

先週の土曜日、藤野囃子保存会の稽古に初参加しました。稽古場は、甲州街道沿いにある自治会の消防団の詰め所の2階。私とカミさんは保存会に入会し、息子は見学しました。
稽古は毎週土曜の19時30分から。保存会の会長のもと、四十歳前後の男性を中心に、十代後半と二十歳前後の若者4人が太鼓の叩き方を指導。この日、指導を受けるのは7人。そのうち4人は小学2、3年生で、1人は中学3年生、そして私たち、三十後半の夫婦。指導してくれる諸先輩を前に、年齢差が30年近くある7人の教え子が横一列に並んで正座しました。
私の右側に座った小学2年生の男の子は、すでに6月から教わっている兄弟子で、稽古が始まる直前、私に小声で言いました。「ねえ、ホントにやるの?」・・・はい、やらせていただきます、よろしくお願いします。小学2年生の兄弟子に手を付いて頭を下げました。
稽古は、最初に正座で黙想、そして「お願いします」と畳に手を付いて礼。まず太鼓のリズムを口で唱えることから始まりました。テケテンスクテレスクテンスクス、というフレーズを、何度も何度も全員で唱えて、それから一人ずつ順番に唱えます。私の右隣の先輩まで、小学2、3年生の愛らしい声。指導するお兄さんは「はい、次!もっと大きな声で!はい、次!」と熱のこもった指導。そして、私の番まで回ってくると、やや遠慮して「あ、それじゃ大澤さんのダンナさん、お願いします」と、指導が突然ソフトに。は、はい、テケテンスクテレスクテンスクス・・・と、自分なりに一生懸命唱えてみたものの、やや緊張して不自然な声に。小学生たちにク
スクス笑われちゃいました・・・。
終わってみるとあっという間の2時間。楽しく充実した稽古でした。考えてみれば、こんな風に、長い間、藤野で暮らしてきた多様な世代の人たちと直接交わることは、初めてでした。この囃子保存会がなければ、この先もずっと、こうした世代間交流はなかったかもしれない。こういう交流の機会があるのとないのとでは、コミュニティのあり方は変わってくるんだろうな、ということを実感しました。
そして稽古中の2時間、両親が一生懸命練習している背中を、おとなしく見ていた3歳の息子。彼の耳にも、テケテンスクテレスクテンスクス、というリズムがこびり付いたことでしょう。息子が太鼓を叩きたいという前に、少しは上達しておかないとなぁ。

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