9.18.2008

「盆踊り」は、よくできている

昨日、「セーフティーネットとしての地域文化」を書いたあとになって、先日の石川県で発生した秋祭りでの殺傷事件のことを思い出しました。それを思うと、お祭りを例にしてセーフティーネットを論じた私自身、実情が見えていないなぁと反省しました。
私は地域のお祭りに参加して、「盆踊り」って、よくできてるなぁと思いました。輪になって歩きながら踊るというスタイルは、その場にいる人が、もっとも効率的に場を使って、数多く他者と視線を交わすことが可能です。振りもシンプルだから基本的には誰も参加を拒まないし、いつ輪に入っても、いつ輪から出てもいい。
盆踊りの輪に入れば、自分は輪の内外を「見る」と同時に、輪の内外の人から「見られる」。個人と地域の間に、見守り、見守られる関係ができるわけです。それが、地域のセーフティーネットの考え方なんじゃないかと思います。
あのような事件があると、お祭りもやりにくくなると思いますが、そこで個人と地域との顔見せの機会が少なくなると、ますます不安が高まるような気がします。そんな時こそ、コミュニティの結束力や信頼関係が試されるんじゃないかと思います。

-----------------
sent from W-ZERO3

0 件のコメント:

archive