9.17.2008

セーフティーネットとしての地域文化

この夏に藤野で行われたお祭りに参加して、気がついたことがありました。それは、地域文化が地域のセーフティーネットの役割を果たすということです。
例えば、お祭りでは、地域内外の人々が、出会い、交流します。おのずと、出会う人の在住歴、家族構成、地域の中の役割、興味や関心が見えてきます。簡単に言えば「顔が見える」。私たちの家族は藤野に引っ越してから約1年ですが、地域に自分の顔を見せる機会、地域の人々の顔が見える機会は、息子の保育園と、地域の文化イベント以外にはありません。
個人と地域との「顔見せ」機会の有無は、地域への信頼感と深く結びついています。例えば、地域の治安の問題、高齢者の福祉や医療など、様々な社会不安が高まっています。そうした不安に対抗できるコミュニティの結束力や信頼感があれば、克服できる課題もあるのではないか。逆に言えば、コミュニティの弱体化が、漠然とした社会不安の要因の一つでもあると思うのです。
その「コミュニティの力」を引き出すために、地域文化が有効ではないかと。おそらく、それは「ソーシャル・キャピタル」だと言えると思いますし、「セーフティーネットとしての地域文化」とも言えるのではないかと思います。

-----------------
sent from W-ZERO3

0 件のコメント:

archive