9.29.2008

ジェコとアジェンの藤野滞在記録 (6)

どこまで書いたっけ。あ、そうそう、土曜の午後、ジェコとアジェンを囲んで、ダンサーのネジさん、藤野在住のヤスさんと、ウチでのビデオ鑑賞会でのこと。
ジェコがDVテープを持ってきました。彼がジャカルタのダンススタジオでヒップホップを教えている若い人たちのレッスンの状況を撮影したビデオでした。20代前半の男の子たちで、みんなすごく上手でした。ジェコが言うには、
「教えたりしないんだよ。ただヒップホップの映像を見せて、とにかく真似て踊るだけだよ」
ところが、ビデオの中のレッスンの様子は少し変わりました。レッスンを受けている男の子たちは、ジェコの作品で何度も見られるカンガルーのポーズを、アジェンから教わっています。
「そう、ヒップホップの生徒には、必ずパプアの伝統的なダンスも教えるんだ。逆に、俺がパプアの伝統的なダンスを踊っている連中と作品を作るときも、練習ではヒップホップを必ず踊らせるんだよ」」
というジェコ。ビデオの中の若者たちは、ふざけあいながらカンガルーの動きをヒップホップ風に展開させて、奇妙な動きが生まれていました。パプアの奥地で発見された珍獣、といえばいいのかな。
「若いヤツらがある程度踊れるようになったら、俺のレッスンは受けない方がいいって言うんだ。俺のヒップホップは、ヒップホップじゃないから。アニマルホップって言うんだ」
といってジェコは笑いました。

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