8.15.2008

今日は終戦記念日

たまたま会社が靖国神社の近くということで、朝、JR市ヶ谷駅を降りたとたんに目に入ったのが大勢の警官、装甲車、街宣車。緊迫した状況というわけでもないけれども、やはり、いつもと違う。警官とも、いかついお兄さんとも、目が合わないように足早に歩きました。
ところで、パートナーの手塚夏子のおばあちゃんは91歳で、まだまだ元気。いつだったか、終戦日の記憶を話してくれたことがあります。
「ラジオの前に集められて、天皇陛下の声は聞こえたけど、最初はよく分かんなくってね。どうやら日本は負けて戦争が終わるらしいということが分かると、周りの人たちがみんなメソメソ泣くのよ。アタシはなんで泣くのかさっぱり分かんなくってね。ああ、やっと戦争が終わったと思うと、嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。それからは、家の電灯を点けて、ラジオからはクラシック音楽やジャズが流れて、いっぺんに明るくなって。戦争中は嫌だったわ、ラジオは軍歌しか聴けなかったし・・・」。
このおばあちゃんの話は、多くの日本人が記憶している終戦日の心情と、同じではないと思います。家族が戦争で命を失ったり、大きな痛みを受けた方々にとっては、いささか不愉快な言い方かもしれません。
でも私は、自分に身近なところで戦争の話が聞けることは大事だと思うんです。例えば、ラジオから軍歌しか流れないとか、暗闇の中で空襲の轟音に耐えなければならないとか、戦時中に普通の人が経験していた苦痛を想像すること。そういう話が、どの家庭でも語り継がれることも、大事だよなぁと思いました。

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