8.26.2008

ビンボーは地球を救う

雨が続いたためか、ずいぶん涼しくなりましたね。藤野では蝉の声が秋の虫の声に変わりました。
今年は、ウチではクーラーを使わずに暑さをしのぎました。いや、使わないというか、ウチにクーラーがないので使えないんですが。いずれにしても、地球温暖化ガスの排出量の削減には貢献していることでしょう。
ウチはクーラーだけじゃなくて、車も持っていません。車が必要な息子の保育園の送り迎えも、保育園つながりの友人に乗せてもらったり、数少ない本数のバスを乗り継いで、一往復に1時間以上かけて送り迎えしています。お風呂は、ウチにあるけど、時間が間に合えば地元の温泉(平日の夜は400円で都心の銭湯より安い)に行きます。牛肉の消費は地球温暖化と関連しているという話ですが、ほとんど牛肉、食べないし。いや、実は食べたいという気持ちも、ないと言えばウソになるけど。
要するに、地球温暖化ガスの排出量削減に取り組む市民というよりは、ただのビンボーです。が、なきゃないで済むモノは買わなくてもいいということが、結果的にエコロジカルな生活になっている。エコに取り組んでます、というほど積極的なことをしてるわけじゃないのに、ビンボーがエコに役立っているわけですね。
そういえば、粗食が健康に一番いい、ということもよく言われますが、貧乏が環境に一番いい、ということも、間違っていませんよね。実際、ブルーテントやダンボールで暮らす人の生活スタイルを聞くと、温暖化ガスをほとんど排出するような活動もしないし、ゴミのリサイクル、リユース、リダクションも実践しているわけだし。
以前、ある日本を代表する大企業に勤めている、おそらく私と同世代の方と話したときに、彼はこう言いました。「いま世間で言われるような、温暖化ガスの排出量の削減や、持続可能な地球環境を実現するとしたら、すべての日本国民が年収250万円くらいで我慢できることが前提条件なんじゃないか」と。
もしかしたら、地球を救うのはビンボーなんじゃないか。ビンボーがエコロジストとして尊敬される世の中が来ると、いいなぁ。

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