8.14.2008

ベニサン・ピットが・・・

今朝、知りました。8月9日付のasahi.com「玉三郎も出演 下町の極小劇場、23年で幕」という記事。
使われなくなった町工場を再生し、坂東玉三郎さん、大竹しのぶさんら有名俳優が舞台に立った下町のユニークな小劇場「ベニサン・ピット」(東京都江東区)が来年1月に閉鎖されることになった。老朽化のため、併設の七つの貸し稽古(けいこ)場とともに取り壊される予定だ。

施設の老朽化による閉館で、最近ニュースになったのは新宿コマ劇場とシアターアプル。こちらは、再開発事業の中で「劇場などのエンターテインメント系施設も含めて検討する」ということですし、再開発事業自体への期待で、運営会社のコマ・スタジアムの株価が上がったというニュースもあります。
しかしベニサン・ピットの場合、劇場で上演される作品がエンターテインメントでもなく、7つの稽古場は高い収益を生むことはできない。閉鎖されたら、おそらく新設されることは難しいのではないかと思います。しかし、ベニサン・ピットは東京の、いや、日本の演劇シーンにとっては特別な存在で、その空間自体の魅力と、そこを拠点にした活動や人々の交流にとって、代替になる施設は無いでしょう。
いま、手塚夏子に「ベニサンが閉鎖されるんだって」と言ったら、彼女は「劇場の時代が終わったってことだね」と。うーん。終わってしまっていいんだろうか・・・。

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