7.15.2008

海難救助とKAIZENプロジェクト

いきなり、たとえ話です。
「荒波の海で溺れる人を発見して『助けたい』と思う。でも、海を泳ぐ体力や技術を、人一倍持っていなければ、救助できないどころか、自分も犠牲になる可能性がある。また、救助の人が溺れる人に到達できたとしても、自分の体力の限界を理由に、救助の途中で溺れる人の手を放すようなことはあってはならない。だから、救助を志すのであれば、海に飛び込む前に、自分の体力や技術を知らなければならない」。
Arts Managers' Netというネットワークでご一緒している福井恵子さんから、先日の公開プレゼンテーションに参加した感想をメールでいただいて、いろいろメールをやり取りして、上記のたとえ話に行き着いたのです。
分かりにくいので説明すると、現状の芸術環境(海)には課題(荒波)があって、切実に困っている人(溺れている人)が大勢いる。企画応募者(救助しようとする人)はたくさん手を挙げた。しかし、課題を克服するための持続可能な経営資源(体力や技術)についての検証や評価がもっと必要じゃないか、ということです。
このたとえ話は、NPO法人芸術家のくすり箱を立ち上げた福井さんが言うからこそ、重く深い意味があるなぁと思います。仰るとおりです。

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