7.30.2008

魅力的なまち

7月29日付の毎日.jpに「近江八幡市子ども文化芸術賞:子どもの個性伸ばす 新制度、候補者募集/滋賀」というニュースがありました。
滋賀県の近江八幡市は歴史のある小さなまちです。昨年度、文化庁の長官表彰「文化芸術創造都市部門」、横浜市や金沢市などと並んで受賞しました。古くから伝わる町並み、ユニークな伝統行事、西洋近代建築の保存・活用とか、ボーダーレスアートの展示で知られるギャラリーNO-MAも近江八幡にあります。
近江八幡市は栗東市の近くですが、文化のあり方はかなり違います。たぶん、生活の利便性でいえば、栗東の方が優れているような気もします。でも、どちらが魅力的かといえば、近江八幡のような気がします。あくまでも個人的な印象ですが。
「魅力的」というのは、その地域の外部からの見方と、内部の見方は、必ずしも一致しません。私は外部の人間ですから、もしかしたら近江八幡市民の中には、栗東の方が魅力的だと思う人もいるかもしれません。
でも、地域の外部の人間の見方が、内部の人間の見方を変えることも、往々にしてあります。近江八幡って素敵なまちですね、と外の人間に言われて初めて、近江八幡市民が自分のまちの魅力に気づいたり、誇りを持つこともあるでしょう。その逆もありますね。もし、近江八幡ってどこにも魅力がないですね、と外の人間に言われ続けると、自分のまちに誇りは持てないし、余所のまちに出たくなるかもしれない。
いくつかの自治体は、危機的な財政状況から、もはや地域の魅力を磨くことには金をかけられない、という判断なのかもしれません。でも、それが本当に地域にとって賢明な選択なんでしょうか。
昨年、夕張市が再び映画祭を始めたことも、一つのケーススタディになり得るんじゃないかと思います。

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