7.29.2008

びわ湖ホール、大阪センチュリー、そして「さきら」

これまで私は、びわ湖ホール、大阪センチュリー交響楽団の予算削減を巡る問題について、削減反対の立場の意見を書いてきました。
ただ、どちらの自治体も、文化以外の領域の行政課題や、財政的な危機の深刻さもある程度理解しているつもりだし、予算削減に聖域はないのも、そりゃそうだと思うんです。しかし、削減するなら削減するなりの、成熟した政策の論議が大事だと思うんです。
見方を変えると、ホールを建設するときや、オーケストラを設立するときに、政策として十分に論議できていなかったわけです。ある自治体が出資した経営難に陥っている銀行にしても同じだと思うんです。
例えば、選挙でホールを作ることを公約に掲げた候補者が当選して、数年後の選挙ではホールを閉鎖することを公約に掲げた候補者が当選する。それって、私はバカバカしいと思うんです。バカバカしいから、正直なところ、そういう論議に関わりたくないと思うこともあります。でも、ほっておくと、同じことが至る所で発生しそうな状況なんです。
私が愛読しているいくつかのブログで、滋賀県栗東市の「さきら」の問題について知りました。この2008年の上半期に、びわ湖ホール、大阪センチュリー、さきらという、地方自治体の文化政策の深刻な3つの問題が発生しています。これらの3つの問題は、連鎖反応を起こす可能性が非常に高いと思います。
財政改革を訴える首長や議員には、文化は簡単に削減できると思われている。でも、そういう人を選挙で選んじゃったんだからしょうがないよ、ということかな?それでホントにいいのかな?

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