7.24.2008

電車の中で転がる空き瓶

昨日、仕事帰りの中央線の電車の中の話。
通勤帰りの混雑が、都心から離れるにつれて緩和して、乗車客はほとんど座席に座っていました。そこに、誰かが車内に置き去りにしたオロナミンCの空き瓶が、電車の加速減速や揺れにあわせて、コロコロコロコロ・・・と転がりました。
私の通路を挟んだ向かい側の座席列に座っていた一番左側の人の足先に、ビンがコツっと当たりました。その人は、視線を下ろしてビンを見て、少し不愉快そうに眉間に皺をよせて、足を上げました。そしてビンは右隣の人の足先に当たりました。その人も視線を下ろして不愉快そうに眉を顰め足を上げて、また右隣の人に、またその人も・・・。
私の目の前の席に座っている計3人の、誰もビンを拾いませんでした。
私は、立ち上がって他人の足元にあるビンを拾うべきかどうか躊躇していましたが、電車が傾いてビンは方向転換し、私に近づいてきたので、ようやく、車内のコロコロ、コツっ、コロコロ、コツっ、が止みました。
電車は駅に停車して、扉が開きました。
そこは、八王子駅でした。
電車の中で転がる空き瓶を誰も拾わないということと、一昨日発生したあの悲惨な事件は、根っこの深いところで繋がっているということを、空き瓶が教えてくれているんじゃないかと思いました。

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