藤野の夏の目玉は2つ。ひとつは、8月2日と3日にある「ひかり祭り」。山村の廃校になった小学校に仮設ステージや露店が設けられて、朝から夜までコンサートやパフォーマンスが繰り広げられて、陽が落ちたあとは、校舎とそれを囲む山々を彩るライティングデザインも楽しめるそうです。
もう一つの目玉は、8月17日に行われる大石神社の奉納舞台。大石神社は小さな神社ですが、本殿の祭壇に廻り舞台のある珍しい建物。人形浄瑠璃の吉田勘禄さんが中心となって上演されるのですが、今年はサックス奏者の坂田明さんをゲストに迎えてのセッションもあるようです。
藤野町がおもしろいのは、こうした地域の行事が、行政のイニシアチブで実施されるのではなく、地域のアーティストや地域住民が主導していることです。藤野町内には神奈川県立の文化施設である「藤野芸術の家」があり、そこもユニークではありますが、一年を通じて藤野町内の様々な催事は、地域在住のアーティストの自宅やアトリエを開放したり、廃校を活用したりすることが多いのです。
藤野に住んでいると、文化の担い手は行政ではなく、地域のアーティストと住民である、ということが、持続可能な文化環境ではないか、と思えてくることもあります。
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