7.05.2008

アート・マネジメント教育の進化

昨日は浜松まで日帰りしました。静岡文化芸術大学でアート・マネジメントの専任教員を務めている中尾先生に授業のゲストスピーカーとして招いていただきました。
中尾先生、というか中尾さんは、私の大学時代の先輩(専攻もサークルも)で、卒業後はオーケストラの事務局の仕事をされていました。ちょうど私のアメリカでの研修期間と重なる時期に、中尾さんもアメリカにいて、オーケストラのマネジメントや、現地の大学でのアート・マネジメント教育を学ばれて、帰国してからは静岡文芸大で教えていらっしゃいます。
昨日の中尾先生の授業でゲストとしてお話したあと、中尾研究室のゼミがあったので、2人の学生さんの研究を聞かせてもらいました。1人は洋服のブランディングについて、もう一人は公共ホールでのオーケストラのフランチャイズについての研究でした。
後者のテーマは私にも馴染みがありますが、前者について、私はほとんど無知なので、学生さんの研究の経過と中尾先生のアドバイスは、とても勉強になりました。「具体的なデータをとって回帰分析をしてみたら?」という助言を聞いて、いやー、さすがだなぁと思いました。
私の大学2年のときに、アート・プロデュース講座とアート・マネジメント講座の2つの授業が日本で初めて開設されたのですが、その頃は、毎週土曜日の講座で企画制作の裏話を聞けるのが楽しくて、「そんな仕事があるのかぁ」なんて素朴に考えていました。
それから15年ほど経過して、気がついたらアートマネジメントを専門とする大学の研究室で、オーケストラのフランチャイズと洋服のブランディングを研究する学生が一つのゼミにいて、回帰分析を使った論文の指導を受ける時代になっていました。
進化においつかなきゃ生きていけないなぁ、と思いました。

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