7.02.2008

接客マニュアルに対する御礼がえし運動

実は、私には密かに実行している社会変革運動があるんです。それは「接客マニュアルに対する御礼がえし運動」です。
コンビニとかスーパーとかで買い物したり、外食でご飯を食べると、ほぼ間違いなく、レジで「ありがとうございました」と言ってくれますね。しかし、誰に対しても同じ応対で、接客マニュアルのとおりに言葉を発しているわけです。そのことに腹を立てる客は少ないでしょう。
そしてそのマニュアル通りの「ありがとうございました」に対して、多くの客は無言で聞き流して店の外に出ます。そのことに腹を立てる店員も少ないでしょう。
ある時から、私は、これはなんか嫌だなぁ、なんか居心地が悪いよなぁと思うようになりました。
そういうわけで、レジで店員さんからマニュアル通りの「ありがとうございました」と言われたら、私も、「ありがとうございました」、もしくは「ごちそうさまでした」と2倍くらい丁寧に言うようにしています。すると、多くの場合、その店員さんは、もう一度「ありがとうございました」と言ってくれます。
その店員の2回目の「ありがとうございました」は、1回目の言葉から明らかな変化があります。1回目は目を合わせないで言ったのが、2回目は目を合わせて、ときには笑顔で言ってくれたりします。場合によっては、マニュアルにはないような会話を仕掛けてくれることもあります。
こうした、2回目の「ありがとうございました」を引き出せるかどうかが、「接客マニュアルに対する御礼がえし運動」の成否となります。成功した場合は、私も気分がいいし、きっと店員さんも気分がいい。失敗したら、ちょっと悔しい。あぁ今のは私が目を合わせて言わなかったから失敗したなぁとか、私の笑顔が不自然だったかなぁとか、次の局面に向けた反省が残ります。
これは、やってみると、ちょっと楽しいんです。「ここの店員さんは、まんまとハメたぞ」とか「この店員は、なかなか手強いな」とか「今日の成功率は結構高いぞ」とか。何よりも楽しいのは、向き合っている店員が、私が企む社会変革運動に気づかずにいることです。ただ買い物したりメシを食うのとは、楽しさが違うんです。
もし、このブログをお読みの方も、接客マニュアルに対する御礼がえし運動に、ぜひとも、ご参加ください。いつか日本に、マニュアルがなくても「ありがとうございました」と自然に言葉を交わせる社会が実現できるように、共に闘おうではありませんか。

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