土曜日、静岡芸術劇場「春の芸術祭2008」でのラ・カルバス・カンパニーの「遊べ!はじめ人間」というプログラムを観に行きました。
未就学児がいるために、観客として劇場に行くことが稀になっていたんですが、この公演は3歳でも入場できるということだったので、家族3人で新幹線に乗って静岡へ。
このラ・カルバス・カンパニーは、カメルーン国立バレエ団の首席ダンサーだったメルラン・ニヤカムが立ち上げたカンパニーで、作品は全体としてアフリカのダンスの技巧やアフリカの楽器を使った音楽が中心でした。しかし、映像を使った演出やクラシック音楽が使われるシーンもあったりして、単なる民族的な趣味ではない洗練された作品で、かつ、理屈抜きに楽しいものでした。
7、8人ほどのダンサーとミュージシャンは基本的に上半身裸で、まるで人間に進化しつつある類人猿が、初めて踊りと音楽を発見し、夢中になって興じる様子を演じているように見えました。そのエネルギッシュな動きと音は圧倒的なグルーブ感で、私は興奮を抑えきれませんでした。
私の膝の上に座っていた息子は、父の膝が揺れ続けていたこともあったのか、途中からムズムズとお尻を動かし出しました。お、ノってきたか?と思ったら、私の顔を見て「おしっこ!」。急いでトイレに駆け込んでセーフ。席に戻って公演の終盤は眠ってしまいましたが、楽しんでくれたようでした。
考えてみたら、息子の初めての劇場体験が、この公演でした。くるみ割り人形でも、ピーターパンでもなく、アフリカのダンスカンパニーが、初めての劇場体験。この先も覚えてくれているんでしょうか。
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