6.03.2008

「インテリぶって」と言われて黙っていていいのかな

5月30日付のasahi.comに、「オーケストラはインテリのもの? 橋下知事が発言」と題した記事がありました。
大阪府の橋下徹知事は30日の部局との公開議論で、改革プロジェクトチーム(PT)が補助金廃止を打ち出している大阪センチュリー交響楽団をめぐり、「行政に携わったり、財界の人だったり、そういう層は、ちょっとインテリぶってオーケストラだとか美術だとかなんとか言うが、お笑いの方が根づいているというのが素朴な感覚」と発言した。同楽団は府文化振興財団が運営している。

もはや大阪府知事の発言の一つ一つに反応していてもしょうがないのですが、上記の発言は、おいおい、黙っていていいのか?と思いました。
私は、オーケストラや美術がインテリのものだと思っている人が、府知事だけじゃなく、数多くいるということは真摯に受け止めなくちゃならないと思います。実際、そういう側面がまったくないとは思いません。
でも、オーケストラや美術に関わっている当事者が「インテリのものでいい」と思っているとしたら、それには賛成できないのです。知事や府民が、オーケストラや美術がインテリのもののように感じているとしたら、みんなが享受できるような活動に変えるための努力がもっと必要だということを、当事者や関係者は訴えるべきだと思うのです。
そりゃあお笑いの方が根付いてますよ。根付いている文化の方が大事なんだったら、オーケストラや美術館の運営よりも、税金で府民にいいテレビ買ってあげた方がマシということなんでしょうかね。
大阪府の文化行政は、深刻な状況になっているというのが、私の率直な気持ちです。

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