4.03.2008

産経ニュースの「主張」

先日からの映画「靖国 YASUKUNI」の話題。4月2日付のmsn.産経ニュースに「【主張】「靖国」上映中止 論議あるからこそ見たい」という記事があって、その書き方に非常に驚きました。
この記事の主旨は、タイトル通り、論議を呼んでいるからこそ公開するべきだ、ということかと思ったら、結局は、この作品への助成金支出の適否を問うものだと読めました。私がもっとも引っかかったのは、文章の中の、次のような書き方です。
「実際に、公的機関などから上映中止の圧力がかかったり、目に見える形での妨害行為があったわけではない。映画館側にも事情があろうが、抗議電話くらいで上映を中止するというのは、あまりにも情けないではないか。」
他の報道では、中止を決めた銀座の映画館では街宣車の抗議を受けたとあって、そのことを産経新聞は認知していないんでしょうか。あるいは街宣車の抗議くらいは「目に見える形の妨害行為」ではないと考えているんでしょうか。「情けないではないか」という言い方って、あるんでしょうか。こういう書き方に、共感する人ってどのくらいいるんでしょうか。
マスメディアにも政治的な色合いがあるのは分かっていることだし、その信念や内容は、多様であってもいいと思うんです。ただ、この産経新聞の「主張」の書き方に、違和感を持つのは私だけなんでしょうか。

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