4.19.2008

プラシーボ(偽薬)は非常に効果がある

少し前になりますが、4月2日付のNewsweekに、面白い記事がありました。引用させていただきます。

=かくもミステリアスな偽薬の世界/シャロン・ベグリー=
「気のもちようで」癌は治る、薬は飲むな、プラシーボ(偽薬)が効くような病気は思い込みにすぎない——などと言うつもりはない。だが一方で、プラシーボに治療効果があると結論づけた研究は枚挙にいとまがない。
(中略)
米デューク大学の行動経済学者ダン・アリーリーが言うように、「問題は薬があてにならないということではなくて、プラシーボは非常に効果があると言うことだ」。
複数の研究によると、パーキンソン病では薬が効くと思うこと自体が、脳の化学物質ドーパミンのレベルを上昇させる(この病気はドーパミン不足が原因とされる)。そして、体の動きを操る能力を阻害する脳の部分を正常に戻す。同時に、プラシーボはモルヒネと同じ効果をもつ化学物質を脳内に放出させ、痛みを軽くする。
(中略)
アリーリーの研究結果には驚かされる。保険会社からブランド薬品と同じ成分で低価格のノーブランド薬を勧められる人々の多くは、効果がないと言うそうだ。「価格との関係を調べる必要がある。プラシーボの効果は期待感が生み出す。私たちは、高い薬ほど効くと思っている」とアリーリーは語る。

以上、引用でした。

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