4.10.2008

聖火リレーとグローバリズム

ブログの更新が滞ってしまいました。いろいろ考えることは多いんですが…。
毎日、北京オリンピックの聖火リレーに関する報道が続きます。ギリシャ、イギリス、フランス、アメリカと、聖火の行く先々でチベットの旗が振られているのがテレビやネットで伝えられ、中国政府の発表が、また国際世論の怒りを煽ってしまう。
それを見ながら、グローバリズムというのは、経済だけが引き起こすものじゃないし、大国に有利に働く状況ばかりじゃない、ということが、見て明らかだと思いました。前にも書いたように、チベットの経済力や軍事力は、本当に小さなものですが、国際世論が見方をするのは、ただ文化力だけだと言っても間違いないでしょう。
聖火リレーを取り囲む警備が、国家や、あるいはオリンピックのスポンサー企業といった軍事や経済の力だとすると、それを囲むチベットの旗を持つ人々は(もしくは中国の旗を持つ人も)、ただ、文化に対する共感で動いているんだと思うんです。
だからこそ現在に生きている私たちは、文化の多様性を受け入れて、多様な文化に共感できる力が、必要なんだと思うのです。

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