文化庁は3月18日に、地域活性化を進める市区町村を対象に新設した文化庁長官表彰「文化芸術創造都市部門」に、近江八幡、横浜、金沢、沖縄の4市を選びました。
私は、以前からよく情報を耳にしていた横浜市や金沢市は受賞の理由は思いついたのですが、近江八幡市と沖縄市のことをよく知らなかったので、ローカルニュースを読んでみました。3月26日のCHUNICHI WEBによると、近江八幡市は江戸時代の風情の残る町並み保存や、湖と共生する地域住民の生活や景観の維持が評価されたそうです。また、3月19日のryukyushinpo.jpによると、沖縄市は、人気の高い沖縄の音楽文化発信や、若いミュージシャンへの活動の場び提供が、街の活性化だけでなく人材育成に資するという点で評価されたそうです。
文化庁のプレス発表資料によれば、賞の趣旨が「文化芸術の力により、市民参加で地域の活性化に取り組み、特に顕著な成果を上げている市区町村を表彰する」とあり、賞の対象は「行政と市民との協働、行政と企業や大学との取り組み等により、他の地域の参考になるような実績を挙げている市区町村」とあります。
改めてこの賞が持つ意味を考えると、「文化」という営みを行政の閉じた事務分掌にするのではなく、教育、環境、観光といった分野と密接に関わることで、地域活性化に繋がっているということ、他の行政の事務分掌に開かれた文化政策を、市民、企業、大学といった主体と協働することで、ダイナミックな動きになるということが分かります。
各自治体が、この文化庁長官表彰を目指して文化政策に取り組むようになるといいなぁと思いました。
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