2.22.2008

AKIRAの実写版が米国でリメイク

asahi.comによると、1998年に製作されたSFアニメ映画の名作「AKIRA」の実写版が米国で制作されるとのこと。
5年前に私がシアトルにいた頃、大きな本屋さんやCDショップに行くと、アニメのDVDコーナーの半分くらいの商品が日本のものだったことに驚きました。シアトルの外れにある書店で米国でプレスされた「AKIRA」のDVDを買ったとき、レジのお兄さんが話しかけてくれました。「12年前に俺も映画館でAKIRAを観たよ。すごく興奮したのを今でも覚えてる。DVDが発売されて俺も欲しいと思ってたんだ」。それを聞いて、海外で紹介される日本の文化として、アニメやマンガはもはやサブカルチャーではなく、メインストリームなんだということを実感しました。
今までにも日本の原作で、米国でリメイクされる映画の例はありますが、もちろん日本人としてそのことを誇らしく思う一方で、グローバル化する経済の中の文化について考えます。経済力の強い国が、弱い国の文化資源を飲み込む。大リーグが盛り上がる一方で、日本のプロ野球の人気は落ち込んでいくようなことが、文化でも進行しているんじゃないでしょうか。
国際的な視野で文化やアートについて研究している方から、最近聞いた話では「海外で日本文化が"Cool Japan"といってもてはやされていた時代は、もう過去の話です」とのことです。
原作では、物語の舞台が近未来の東京だったんですが、実写版では、「ニュー・マンハッタン」だそうです。なんか、ちょっと悔しい気がするなぁ。

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