1.26.2008

京都市で、地域文化会館の活動拠点団体となる芸術団体を募集

福岡でFPAPというNPOを運営している高崎さんのブログで知りました。京都市では、芸術文化活動を行っている団体を対象に、地域文化会館のホール、創造活動室等を練習場所として無料で提供する事業を来年度から開始するそうです。詳細は京都市のwebサイトをご参照ください。
基本的には、利用の申し込みのない空き時間を無料で提供し、市民還元事業として無料公演、ワークショップ、練習の公開を必ず実施してもらうという制度のようです。
こういう制度を作るのは、実際、大変なことだと思います。京都市には、京都芸術センターという先駆的な文化施設(というよりは「文化機関」)があります。この京都芸術センターの実績があるからこそ、今回の制度は可能になったんじゃないかと推察します。
それともう一つは、京都文化芸術都市創生条例があります。最近、自治体が文化芸術の振興を謳った条例を作成していますが、特徴のある条例って少ないんです。が、この京都文化芸術都市創世条例は、京都市民の誇りがしっかりと謳われています。条例の前文の最後の文章を引用させていただきます。
「ここに,本市は,市民と共に京都が文化的,芸術的に世界の中でも格別の位置を占める都市であることを改めて認識したうえで文化芸術都市の創生に積極的に取り組むことを決意し,この条例を制定する。」
今回の地域文化会館の活動拠点団体の募集は、この決意のあらわれのひとつだと思います。この条例の理念を追求するような芸術団体が京都から生まれることを、期待しています。

0 件のコメント:

archive